寝ている間に「ギリギリ」と歯ぎしりをして、ご家族から「寝ている間に歯ぎしりをしているよ。」と指摘を受けたことはないでしょうか?
あるいはお子さんが歯ぎしりをしていることが気になる方もおられるのではないですか?
歯ぎしりとは、上下の歯をギリギリと擦すり合わせるようにしたり、ギュッと力を入れてくいしばることを指し、私たち歯科医師はこれを「ブラキシズム」と呼んでいます。
さて、この歯ぎしり、実はお口のなかのトラブルの原因になると考えられているのです。
主なトラブルとしては
1. 歯がすり減ってしまったり、割れたりすることがあります。
2. 歯周病の悪化を招くことが指摘されています。
3.せっかく歯医者さんで被せてもらったクラウンや、歯の詰め物が割れたり、ヒビが入ってしまうことがあります。
4.顎関節症の原因になったり、悪化を招く可能性があります。
5.顎が疲れたり、頭痛や肩こりの原因となることがあります。
では、どうして歯ぎしりを行ってしまうのでしょうか?
歯ぎしりの原因は主にストレスの解消や日常の無意識による癖だと考えられています。
歯ぎしりの治療で最も一般的な方法はマウスピースを装着することです。
例えば、夜間に歯ぎしりをしてしまっている方は、睡眠時にマウスピースを装着することで、歯にかかる歯ぎしりによる負担を軽減することができます。
また、投薬によってストレスを軽減させたり、あるいは神経の過度な興奮を静め、筋肉の痛み、こわばり、緊張を解消するようにしたりする方法もあります。
「もしかして、歯ぎしりをしているのでは?」心当たりのある方、心配な方や、ご家族で歯ぎしりをしている方がおられましたら、一度当院の歯科医師にお気軽にご相談ください。
光惠会 理事長 島田 光