こんにちは。
枚方市の歯医者「ひかり歯科クリニック枚方院」です。
鏡を見たとき、前歯の表面に白く濁ったシミのようなものができていませんか?
それは「ホワイトスポット」と呼ばれるものです。
ホワイトスポットが少し茶色っぽくなると、「ブラウンスポット」とも呼ばれることがあります。
このホワイトスポットがあることがコンプレックスになり、思いっきり歯を出して笑えない方もいらっしゃるかもしれません。
今回はホワイトスポットの原因と対処法について解説していきます。
ホワイトスポットができる原因は、おもに2つあります。
まず1つ目は初期う蝕、つまり初期のむし歯です。
ブラッシングが上手にできていないと、磨き残しができます。
そこにプラーク(歯垢)が溜まっていきます。
プラークの中にはたくさんの細菌が存在しますが、ミュータンス菌と呼ばれるむし歯菌は酸を産生します。
この酸によって歯の表面にあるエナメル質が溶かされると、歯の成分であるカルシウムやリンなどの無機物が溶けていきます。
これを“脱灰”と呼びます。脱灰が起きるとその部分が白っぽく変化しホワイトスポットを形成します。
これが初期むし歯によるホワイトスポットです。
エナメル質形成不全とは、エナメル質が正常に形成されない状態のことです。
白っぽくなるだけでなく、場合によっては茶色っぽい色をしていることもあります。
フッ素は再石灰化を促す効果があります。
歯に再びカルシウムやリンが戻るのを助けてくれるのです。
そのため初期う蝕によるホワイトスポットの場合、フッ素塗布は効果的でしょう。
歯科医院での高濃度のフッ素塗布に加え、ご自宅でもフッ素濃度の高い歯磨き粉を使用しましょう。
エナメル質形成不全が原因の場合は、フッ素を塗っても効果は期待できません。
その場合は、ホワイトスポットの部分を少し削ってからプラスチックの樹脂をつける治療法があります。
形成不全が広範囲の場合は、付け爪のように歯の表面に薄いセラミックを貼り付けるラミネートベニアという方法や、歯全体を覆うクラウンをつけることがあります。
ホワイトスポットをホワイトニングで目立たなくさせることは難しく、かえって目立ってしまうこともあります。
ホワイトスポットが気になる方は、歯医者さんに相談してみましょう。
枚方市の歯医者
ひかり歯科クリニック枚方院
院長 畠山 聖司