30代の約80%が歯周病だと言われている今日、歯間ブラシやデンタルフロスを普段のケアに是非取り入れて下さい。
歯を失う2大原因、それは虫歯と歯周病です。
中でも歯周病は、痛みなどの自覚症状が少ないうちに悪化し、自分では気が付きにくい為、症状が進行しやすいのです。
しかし初期段階ならばセルフケアをきちんと行う事で、健康な状態に戻せるので、普段からの予防は不可欠となります。
そこで通常の歯ブラシによるブラッシングに加え、大人のオーラルケア(口腔内のお手入れ)として、是非取り入れたいのが歯間ブラシやデンタルフロスです。
これらのアイテムは歯ブラシだけではケアしきれない歯と歯の間にたまった歯垢の除去に効果を発揮し、虫歯や歯周病予防に役立ちます。特に歯間ブラシは歯と歯に隙間が出来始める30代以降の方にとってはマストアイテムだと言えます。
歯間ブラシが入らない場合には無理に使おうとせず、デンタルフロスを使用するなど、自分のお口の状態に合わせて上手に使い分けてください。
使用頻度として理想なのは、1日3回毎食後ですが、忙しい現代人にはなかなか難しいもの。せめて1日に1回は自分の歯のために時間をかけてケアするように心がけていただきたいと思います。
またこれらのアイテムはあまり馴染みがなく、使い方などもきちんと理解していないという方も多いようです。
歯垢をしっかり除去したいと思うあまりに力を入れ過ぎてしまったり、サイズの合わない歯間ブラシを使う事で稀に歯茎を傷つける原因ともなりますので、使用の際は歯科医師や歯科衛生士にどうぞ相談してみて下さい。
そして自分に合ったワンランク上のオーラルケアを目指して下さい。
“豆知識”
・歯間ブラシには4S、3S、2S、S、M、L、LLのサイズがあり、早い人で3~4日、長い人で1周間くらいはもちます。(もっともつ方もおられます)
・「ソフトラバー歯間ブラシ」は歯肉のマッサージ効果があります。
・「ワックスあり」と「ワックスなし」のフロスの違いとは・・・
歯と歯の間がきつめの方であればワックスあり(ワックス付き)を選んでいただくことで、歯間部への挿入が比較的カンタンです。
ただフロスは汚れを取るだけではなく、フロスの繊維の中に汚れを取り込む力を持っています。
しかしワックスは水を弾きますので、当然汚れもはじいて絡め取る効果は落ちてしまいますので、フロスを使用される場合はワックスありかワックスなしか、御自身のお口の中の状態でかわるという事を知っておいてください。
ひかり歯科クリニック山手台院
衛生士 栗田 咲紀