フッ素は代表的な物としてエビや塩、海藻他にも牛肉やじゃがいもなどごくごく自然に私たちの身近にあるミネラルの一種です。
フッ素の働きとして
・虫歯になりにくくする
虫歯は口の中の細菌が出した”酸”で歯が溶けることによっておこります。
フッ素が歯の表面に取り込まれると構造が変化し、酸で溶けにくい強い歯になります。
・なり始めの虫歯を元に戻す
歯には溶けた部分を再生しようとする働きがあるのですが、フッ素はその自己修復力を手助けします。
・虫歯菌を弱らせる
細菌が糖を分解するための酵素の働きを邪魔する性質を持っており、細菌の働きを弱め酸が作られにくくなります。
乳歯や生えたばかりの永久歯はまだ未完成で歯の表面は凸凹しており、プラーク(歯垢)がつきやすく、さらにやわらかいので虫歯になりやすいのです。
その反面フッ素を効率よく吸収してくれます。
子供だけでなく大人でも歯周病や加齢により歯茎が下がってきた方は虫歯のリスクが高くなり、その場合でもフッ素は効果的と言えます。
よく一般的にフッ素配合の歯磨き粉やジェルとして販売されていますが、それらは毎日使い続けられるように歯科で使うものより濃度が低く設定されています。
歯磨き粉にフッ素入りと表記されていない物でも、成分表示を見て下さい。
『モノフルオロリン酸ナトリウム0.4%』『フッ化物第一スズ』『フッ化ナトリウム』と書いてあればフッ素配合に当たります。
市販で購入する際の目安にしてみて下さい。
一回きりではなく、定期的にフッ素を塗ることは大切な事です。
フッ素は虫歯になりにくくするためであって、フッ素を塗ったからといって虫歯にならないとは限りませんので油断せずに検診でチェックは必要です。
彩都歯科クリニック 衛生士 吉本絹世