歯科の麻酔は無痛治療をする際にとても大切なものです。
ほとんどの場合はしっかり麻酔が効きますが、まれに麻酔が効きにくいケースもあります。
そこで今回は麻酔が効きにくい場合の対処法と麻酔の種類についてご紹介します。
【表面麻酔】
表面麻酔は麻酔の針が痛くない様に、歯ぐきに塗り薬を塗布して注射の痛みがない様にします。
塗布するだけなので痛みはありませんが、麻酔の効果は表面のみなので麻酔の注射が必要です。
【静脈内鎮静法】
静脈に点滴をする方法で、全身麻酔と違い意識はありますが、眠った様な状態になりリラックスした状態で治療を受けることができます。
【笑気麻酔】
笑気麻酔を鼻から吸入する方法で、うとうとした状態になりリラックスした気持ちで治療を受けることができます。
ただ、鼻が詰まっていたり、呼吸器に疾患があったりすると麻酔が効きにくい場合があります。
【麻酔をしてから通常より時間をおく】
麻酔の効きには個人差があり、麻酔が効くまでに時間がかかる人もいます。
そのため、麻酔が効きにくい人は長めに時間をおいてから治療をします。
【麻酔の量を調節する】
痛みが強い場合には、麻酔が効きにくいことがあるので、その場合には麻酔の量を増やして対処します。
麻酔が効きすぎてしまうと麻酔が切れるまでに時間がかかることがあるので1度に大量の麻酔をするのではなく、少しずつ量を増やしていくことが多いです。
【腫れや痛みが強い場合には内服してから治療を行う】
腫れや痛みが強いと麻酔が効きにくくなってしまうので、抗生剤や痛み止めを服用して症状がある程度安定してから治療を行います。
先に炎症を抑えて麻酔を効きやすくしてから、後日改めて治療をすることもできます。
【炎症を繰り返しているケース】
歯周病が悪化して炎症を繰り返している場合や、親知らずが何度も腫れるのを繰り返してしまうと骨が硬くなり、麻酔が浸透しにくくなり局所麻酔が効きにくくなります。
いざというときにスムーズに治療するためにも、定期的に歯医者に通い、お口の中を健康に保つことが治療が必要です。