こんにちは。
枚方市の歯医者「ひかり歯科クリニック枚方院」院長の畠山です。
ドライマウスという症状をご存じでしょうか?
ドライマウスは口の中が乾燥する状態のことを言います。
進行すると口の中がう蝕(虫歯)や痛みなどを引き起しやすい環境となります。
どうしてドライマウスになるのでしょうか?
ドライマウスになった場合、どのように対処すれば良いのでしょうか。
今回はドライマウスの原因と対処法について詳しく解説していきます。
ドライマウスとは、唾液の分泌量が少ないためにお口の中が乾燥することです。
原因には以下のものが考えられます。
年齢とともに唾液の分泌量は減少するためドライマウスになりやすくなります。
涙の分泌も少なくなるため、ドライアイにもなりやすいです。
緊張しているとき、口が渇くことはありませんか?
強いストレスを感じると、交感神経優位になります。
交感神経優位のときは、粘っこい唾液が少量だけでるため、口の中が乾きます。
逆にリラックスしているときは、副交感神経優位のため、サラサラとした唾液が多く分泌されます。
普段飲んでいるお薬の中には、唾液の分泌を抑えてしまうものがあります。
たとえば、抗不安薬などは唾液分泌を抑えるため、ドライマウスになりやすいです。
また抗アレルギー剤も唾液分泌を抑制します。
病気が原因で、ドライマウスになることもあります。
たとえば、自己免疫疾患の一つであるシェーグレン症候群は、唾液の分泌がかなり減るためドライマウスになります。
また糖尿病の初期の症状にも、喉の渇きが挙げられます。
ドライマウスになってしまったら、どのように対処したら良いのでしょうか。
唾液のほとんどは水でできています。
こまめに水分補給すると、唾液が出やすくなります。
ペットボトルや水筒に水を持ち歩き、こまめに水分を摂る習慣をつけましょう。
咀嚼すると唾液の分泌が多くなります。食事はよく噛んで食べるように心がけましょう。
キシリトールガムなどを定期的に噛むのも効果的です。
加湿器を使用して、お部屋の湿度が下がりすぎないようにしましょう。
部屋が乾燥しているとお口の中が乾きやすい環境になってしまいます。
顎下腺、耳下腺、舌下腺の3大唾液腺を指で刺激して、唾液の分泌を促しましょう。
前歯の表側を舌でぐるぐるとなめるように回すと、唾液腺が刺激されて唾液が出てくるのを感じると思います。
お口の中がカラカラのときは、水や保湿剤などでお口の中を湿らせてから行ってください。
ドライマウスの原因が、お薬の副作用であるのが考えられる場合、かかりつけのお医者さんに相談して副作用の少ないものに変更してもらえるかもしれません。
ドライマウスはむし歯や歯周病など、さまざまな悪い影響を与えます。
原因を知り、それにふさわしい対処法を試してみましょう。
どうしてもご自身での対処が難しければ、歯医者に相談してみましょう。
枚方市の歯医者
ひかり歯科クリニック枚方院
院長 畠山 歯科医師