歯みがきしているけれど、なんだかお口の臭いが気になることはありませんか?
もしかするとその口臭は病気のサインかもしれません。
口臭には「生理的口臭」と「病的口臭」があり、ひとくちに口臭といっても違いがあります。
とはいえ、自分自身でその違いに気づくことは難しいものです。
生理的口臭とは?
朝起きてすぐや、空腹時・緊張時に起こる口臭の原因は唾液の分泌量の減少です。
なので、口腔内常在菌が活発に活動して起こる一時的なものといえます。
これを「生理的口臭」といい、大半の口臭がこれに当たります。
病的口臭とは?
口腔内、もしくは全身のどこかに原因があり、唾液量が充分あるときにも口臭が気になる(もしくは指摘される)場合、病的要素が口臭の原因になっているかもしれません。
病的口臭の主な原因には、口腔内の病気と全身の病気があります。
虫歯が原因の場合
虫歯は、口腔内常在菌が出す酸によって歯が溶けていく病気です。
副産物として歯垢を形成し、その中でさらに菌が増殖しています。
口腔内が不衛生で食べかすや歯垢が残ったままだと、これらのたんぱく質を
常在菌が分解して毒素を排出し、口臭につながります。
歯周病が原因となっている
虫歯と同様に、食べかすや歯垢が残った不衛生な口腔環境にあると、歯茎が細菌の刺激を受けて炎症を起こします。
歯茎が腫れて歯周ポケットが深くなるとさらに汚れがたまり口臭の原因になります。
また、歯周病は進行すると出血や排膿を伴います。
これらも細菌の作用で臭いの原因物質を排出します。
歯周病はサイレントキラーとも呼ばれ、痛みといった自覚症状が無く、気づかないうちに進行する病気です。
口臭が気になったら歯周病のサインかもしれません。
全身的な病気が原因となっている
口腔内を清潔に保つ努力をしている、また、歯科でメンテナンスをきちんと受けているのに口臭が気になるという方は、もしかすると口腔内以外の全身的な病気が原因になっているかもしれません。
例えば、副鼻腔炎の場合は膿の臭いが口臭となることもあります。
そして、内臓に疾患がある場合も内臓から口の方へ臭いが上がってきていると考えられます。
病的な口臭はその原因を突き止め、対処することで解消されます。
もしも日常的に口臭が気になる時は、まず歯科医院にご相談ください。
歯科医院で口臭の度合いや臭いの種類によって原因を解明・治療のアドバイスをしてくれます。